2004/09/06

AnnieOakley

完成したので披露目します。
It completed,An announcement eye is carried out.






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塗装の手順を自分の為に
ホワイトメタルのフィギアなのて、目止め下地用にソフト99の自動車用サーフェイサーを薄めてエアブラシします。
発色を良くする為に、ラッカーのマットホワイトを薄めてエアブラシします、顔や明るい色を塗る部分には重点的に吹きます。
乾いたら、ハンブロールカラーで下塗りします。

肌:マットフレッシュ
シャツ:ライトブルー
スカート:適当
ブーツ:適当
地面:超適当

ここで、24時間以上乾燥させます。
私は気合が足らずに、168時間も乾燥させてしまいました。

油絵の具を使って、影や光のグラデーションを着けていきます。
最初に、下塗りと同じくらいの色、暗い影色、明るい色、3色作っておきます。基本色を大まかに塗り、影色を暗い部分(暗く見せたい部分)に置いて行きます。置いた絵具の境目を面相筆でなぞってぼかします、明るくしたい部分に暗い色が乗らないように注意します。
影を描いたら、明るい部分を描きます。暗い色と白が混ざると灰色く濁るので注意しながら明るい部分を塗ります。
絵の具の境目を慎重にぼかしてゆきます。
薄めた黄緑色やオレンジ色をアクセントに使うと表情が出て面白いです、変化が読めないので塗りながら実験します。ちなみに紺色の部分の影色にはオレンジが少し混ざっています。

顔はフレッシュ、バーントシェンナ、シェルピンク、ライトマゼンタで適当に…

色が混ざり、人間の皮膚の色とは似ても似つかぬ色になりました。
女性の顔は、影色を直接塗るよりも、溶剤で薄めて透明に近くした赤を乗せるようにして塗る方がそれらしいのではないかと完成後に気が付きました。と言っても女性を題材にしたヒストリカルフィギアはジャンヌダルクくらいしか無いので、次はいつになるやら…
油絵具はココまで。

よーく乾燥させます。油絵具は24時間ではとてもじゃないけど乾きません。3日でもまだ不安。とにかく乾くまで乾かします。乾くと刷毛目(タッチ?)や粗が目立たなくなります。私はココで半艶消しのクリアーコートを吹いてみました。鮮やかさが落ちました(トホホ)エアブラシで部分的に吹くのがたぶん正解です。

地面はパステル粉を粘度の高い溶剤で溶いて塗ります、乾くと完全に艶消しになって見事に砂地になります。
ボタンを塗りわけます。シルバーはタミヤのエナメルマーカーを皿に出してから筆塗りしました。
銀色を扱うときは一番集中しなければなりません、中間テストどころの話ではないのです。他に少しでも粉が付くと異様に目立ちますから、しかも取れない、落ちない、隠せない。何とか上手くいきました。

襟のモールは油絵の具のパーマネントホワイトをチューブからそのまま塗りつけたような…
銃の木製部分はハンブロールのベージュで下塗りして、赤茶色を薄めてムラを残しながら塗りました。

2004/06/13

サムの帰還

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グーニーズで喘息の薬をクールに決めていたマイキーが、あんな立派な大人になるなんて誰が想像しただろう。
この文章を敬愛するマイキーと旅の仲間達に捧げます。
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14歳、コンピューターがPC9801だった頃、私は夕焼けでした。グーニーズのビデオを見てから探検に出かけるなんて事は、もうしなくなっていましたし、毎日ゲームばかりで勉強も全くしません。成績表には耳とアヒルと煙突が立ち並び、親にとってみれば悪夢のような子供でした。私から見れば、世の中の大人が全てフラッテリー一家に見えていたあの頃、私の目にしっかりと映っていたのは、大好きなあの子の横顔と夕焼けくらいだったのです。

ある日、私はPTAの人から見たらそれも悪夢のようなゲームショップで、あるゲームを発見しました。「指輪物語 旅の仲間」。
パッケージには、たしか、こんなようなことが書かれていました。
「原作JRRトールキン、ファンタジーの原点」。
動揺を冷静で保とうとする心とは裏腹に、原点という魔法の言葉を浴びせられた私は、次の日に15本程のソフトを売り払い、その問題作を買う事になるのです。

箱を開けると指輪が入っていました。
はめてみました。
抜けなくなりました。
抜けなくなった指輪を必死に引っ張りながら、説明書を見ました。

「一つの指輪は全てを統べる」

これは危ない、身の危険を感じた私は、洗面所に行き、石鹸を使ってやっとの思いで指輪を抜き取ったのです。恐ろしい、なんて恐ろしいゲームなんでしょう。指輪の世界への期待は否が応でも高まってゆきます。
その頃、パソコンの画面表示には16の色しか使えませんでした。大変に少ない色数で描かれた、タマネギ頭で最高に可笑しなフロドの顔が今でも夢に出てきます。他のホビット達は皆同じ顔だった気がします。アラゴルンもボロミアも同じ顔でした。主人公のフロドとガンダルフ以外は種族毎に顔グラフィックが用意されていたのでしょうか。
後で、原作を読んでからわかった事ですが、ゲームは原作に大変忠実に作られていて、映画では端折られていたトム・ボンバディルのエピソードや塚山の中までも詳細に盛り込まれており、旅の途中で仲間が増えて行く過程もきちんと再現されていたのです。秀逸なのは、旅の途中でナズグルに出会うと確実にパーティーが全滅するという事です。原作を読んでいなかった当時の私は、このゲームバランスがなかなか理解出来ず、大きく期待をしていた分、正直言って変なゲームだと思っていました。
そう思いつつも、そこはオタクの端くれです、原作にヒントがあるだろうと思い、図書館から「旅の仲間」を借り、本を読み始めたのです。しかし、ろくな読書経験の無い私にその本は大変難しく、これがオトナへの入り口かと思いながら読んでいました。しかし、それはオトナではなくオタクの入り口だったのです。ここまできたら洒落た言いまわしは必要ありません、話を戻しましょう。
原作を読んでもゲームの難易度が下がる事は無く、結局、私は彼らの旅を終わらせる事が出来なかったのです。それからほどなくして「第二部 二つの塔」が発売された事を知りましたが、変なゲームの印象は変わらないまま、私がその続編を買う事はありませんでした。
きっと同じような人が大勢居たのでしょう、その後、第3部が発売される事もありませんでした。
そして、本の方はといえば、旅の仲間を読み終えた後で疲れ果ててしまい、続きを読む気には到底なれなかったのです。
そして今書きながら改めて。
ゲームとしての面白さや市場を無視して、そんな事より何よりもナズグルの恐ろしさや、トム・ボンバディルの陽気さまでもゲーム化し、さらには石鹸をつけないと抜けなくなる指輪までオマケに付けてしまった、製作者の方々の凄さを痛感しているのです。しかし、タマネギをのせたフロドの顔はどう考えても反則です。

時はかまわず流れます。
19歳、PC9801はPC9821に変わり、コンピュータには電話線を繋げるのが当たり前の時代になりました。電話線を挟んで他人と一緒にロールプレイングゲームを遊ぶようになった頃には、生活もテレホーダイの時間である午後11時以降が中心になり、夕焼けだった私の心は完全に月へと変わったのでした。
ディアブロというゲームの中で、私は生まれて始めて外国人と一緒に遊びました。ウルティマオンラインの中では、冒険者の組織を作り、まさにあの「旅の仲間」のように、そしてグーニーズのような会話を交わしながら地下の世界を探検するのです。
なによりも、これらのゲームに共通して見られる、自分の分身を鍛えぬき、「何か」と対峙する雰囲気が素晴らしかったのです。例えば武器店の中に人形が置いてあり、それを殴る事で筋力が上がったりします。しかし、こういったプラクティスで上がる筋力には上限があるのですが…
現実世界の私と言えば、ゲームショップでアルバイトをしながら、コンピュータの部品を買い集めて自分のマシンを作りました。ゲームショップでアルバイトをする事が、最高に格好良い事だと思ってしまうくらいに、私は、この仮想世界の住人となっていたのです。
私が実際にゲームショップでアルバイトしていた事はあなただけの秘密にしておいてください。
本当に毎日が戦いでした、幾多の英雄とマヌケを見たでしょうか、地下世界に住むブッチャーを目の当たりにした時、私の分身を黒いバルログが恐ろしいスピードで追いかけて来た時。しかし、あの2つの仮想世界も結局のところは小さな指輪の中にあったのです。
私の分身がこれ以上強くならないと感じた頃、と言っても数字の上の話ですが。そしてゲーム内のアイテムを現実世界の現金で売買する輩が、華美な服装でブリテインの町を練り歩き始めた頃、と言っても現実の世の中は不況と戦争の真っ只中でしたが。そして、そんな現実世界の憂鬱がゲームの世界に持ちこまれた時。私は自然と、ゲームを生活の中心にする事をやめたのでした。
その時、私の傍らにはゲームショップで知り合った恋人がいました。成人式も過ぎた頃です。


ウルティマオンラインのゲーム料金の支払いを止め、しばらく経ったある日の事。
書店の文庫本の平積みコーナーに平然と置かれ、何食わぬ顔で赤い帯を付けた本が目にとまりました。
赤い帯には書いてあります、旅の仲間「2002年春<第一部>日本公開予定」。
その本の下に、3部作の文庫が全て収められた黄色い箱があるのを見つけました。その時、私がとった行動は非常にシンプルなものでした。箱を持ってレジに向かったのです、あの時と同じ気持ちで。違った事といえば、ゲームソフトを15本も手放す必要が無かった事と、グーニーズのマイキーに遅れる事10余年、キスの味を知っていた事です。
そのマイキーがサムワイズを演じると知った時の興奮は、文章では説明がつきません。

誰がどこで私に魔法をかけたのでしょう?
きっと誰も魔法なんてかけていないのです。